子育てにはお金がかかります。養育費は、子供のためにも確実にもらいたいですよね。私は、調停離婚をしましたが、養育費など要求通りにすることが出来ました。実体験から、調停離婚での自分の要求を通しやすい秘訣を伝えたいと思います。これから調停離婚を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
調停離婚の事情説明書は詳しく!
調停離婚の場合は、家庭裁判所に夫婦関係調整申立書類を提出します。その書類の中で事情説明書欄を記入する欄があるのですが、これを別紙参照とし、別で書きます。別で書く理由は、小さい欄には書ききれないからです。
事情説明書には、調停離婚を申し立てるまでに至った経緯をより詳しく、具体的に書きましょう。相手の印象が悪くなっても構いません。事実を、日時も含めて具体的に書くことが大切です。
その際の注意点ですが、A4用紙で大きめの文字で、わかりやすく書いてください。調停員は、高齢の方が多いため、小さい文字だと読みづらいです。私は、日付毎の表形式にして、いつ何が起きたのか、詳細に書きました。相手がどのような行動をしたのか、それが原因で離婚に至った経緯など、誰が見てもわかるように書きましょう。
調停委員を味方につける
本来、調停員は中立の立場の人です。どちらの味方になってはいけません。ですが、より自分に優位に印象付けることはできます。一般的に調停員は、人生経験豊富な高齢の方が多いです。初対面の見た目は大切ですので、自分の印象をよくしてもらうように心がけましょう。
- きちんとした挨拶
- 服装はスーツ
- 髪をまとめて、色は黒
- 全体的に地味な印象にする等
これは、私が事前に離婚調停を有利に進めるためにネットで調べたことです。ネットで調べた通り、まるで面接でも受けるかのようにしました。そうすることで、調停員の自分への第一印象を少しでも良くすることが出来、私は有利に話を進められました。
すべての調停員が中立の立場で話を聞いてくれないこともあります。調停員も人です。心が動かされることもあるのです。だから、事情説明書に詳しい経路を書いておいた方がいいのです。その内容を見て、心を動かされることがあるかもしれません。
事実、私の時は調停員は中立としながらも、私よりに話が進みました。ただ、調停員によっては先入観で話を進める人もいるようです。当たりはずれもあるので、その時は、いったん調停申立を取り下げて、改めて申立するのも手です。
養育費の要求額は算定表範囲内にする
養育費は、できれば1円でも多くもらいたいですよね。でも、高すぎる要求は、調停員の印象も悪くなりますし、無謀です。認めてもらえる範囲内で要求しましょう。養育費には、基準となる算定表というものがあります。
この算定表は、相手と自分の収入や子供の人数、年齢によって養育費の基準が異なります。この算定表の養育費基準範囲内で、要求すると認められやすくなります。
たとえば、相手の年収500万円、自分の年収0円、子供1人(3歳)の場合。算定表での養育費額は4~6万円となります。この範囲内で一番高い6万円を要求することも可能ですが、相手が支払えなかったら意味がありませんので、相手の収入も考えて払える範囲内にしましょう。
相手(夫)の性格を考えて冷静に行動する
離婚を考えて調停したとしても、夫婦であったのですから、相手の性格はよくわかっているはずです。どのようにすれば、相手が行動してくれるのか、想像はつくのではないでしょうか。調停離婚をするほどですから、相手に怒りや憎しみが湧きたつこともあるでしょうが、ここは冷静になって、相手の性格を見極めて行動することが大切です。
調停離婚は、1回で決まるということは、ほとんどありません。最低でも数か月はかかります。その間に相手の心情も変わるかもしれません。離婚は100%どちらかが悪いということはありません。自分の怒りや憎しみなどの感情はいったん抑えて、相手のことも少し考えるといい方向に向かうと思います。
まとめ
調停離婚では、調停員への印象をよくすること、事情説明書は詳しく書くことなど、事前準備が大切です。調停離婚では、養育費だけでなく、財産分与や親権などについても話し合います。相手の性格も考えて、冷静に行動するようにして、養育費など自分の要求が通るようにしてくださいね。